蓮の葉の茎を切り取ると樹液のような白い汁がでてきます。樹液の中には甘いものもありますが、花柄、葉柄から出るこの汁はとても苦く、蓮心の苦みと共通する苦さです。
オーストラリアの原住民はこの知るを腹痛や解熱の薬にしているそうですが、細菌、真菌(カビ)繁殖を防ぐ成分が含まれています。茎をとおしてお酒を飲む象鼻杯は、お酒の味が清涼感のあるものになる、と言われる由縁はこの樹液にあるのかもしれません。
蓮の葉の中心、荷鼻です。葉と茎の連結部分で、二酸化炭素を取り込んで酸素を放出するガス交換のいわば関所のような役目をしています。