「象鼻杯」は優雅にたのしみましょう。

「象鼻杯」には他にもいくつか呼び名があります。
「碧筩杯」(へきとうはい)。「荷葉杯」(かようはい)荷は中国語で蓮のこと。「碧芳酒」「蓮華杯」「解語杯」など。

用意するもの。
①直径が40~50㎝の緑が濃く、しっかりとした葉を選び、茎は60㎝位の長さに切ります。葉を支える腕の長さより長くしないこと。
②清酒(飲めない人は水)。お茶、ジュースなど色のついたものは葉の上でコロコロと転がる玉の露の雰囲気がたのしめず、優雅さに欠けます。
③お酒または水をいれる注器。
④蓮の葉と茎の連結部(荷鼻―通称ヘソ)に穴をあける簪。(竹串)

「象鼻杯」を優雅にたのしむには、お酒を注ぐ人と飲む人(客人)の二人で行います。
①客人は葉と茎の付け根を人差し指と中指で挟み、掌を広げて葉を支えるように持ち、茎を口に含む。茎の付け根を無理に曲げると折れてしまうので、茎の中ほどをそっと上に曲げるようにする。葉は必ず目よりも常に下に持つこと。
②蓮の葉の荷鼻に3カ所穴をあける。穴が茎より外れないよう、心もち内側に向けてあける。
③もてなす人は、そっと酒を注ぐ。
④客人はゆっくりと葉を回し、葉の中の酒が露のように光り輝きながら転がるのをたのしんでから、酒を吸う。蓮の茎には一種の樹液があるが、それが酒とまじわると蓮の香気となり、酒の味が変わる。
蓮の葉は決して上に持ち上げないこと。

「象鼻杯」は、蓮の葉でお酒を飲むだけが目的ではなく、葉の露を転がしてたのしみながら、蓮の花を愛で、俳句、短歌、詩などを詠むと一層趣ある行事になります。

お酒を注ぐ道具いくつか

象鼻杯道具1

象鼻杯道具2

象鼻杯道具3

蓮の葉の荷鼻に穴をあける簪

象鼻杯道具4

上野不忍池で

象鼻杯1不忍池2014

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