「賜白蓮」(しはくれん)と「賜紅蓮」(しべにれん)

「賜紅蓮」白種 一重 大型。「賜紅蓮」(別名 紅天竺蓮)紅蓮 一重

「賜白蓮」について、定信の『池のにしき』には、写生した7月4日、大如図とある。灌園の『本草図譜』には、「白色にして青ミあり」とある。「賜紅蓮」についの写生は7月5日とある。『本草図譜』には、「花豊かにして弁の数少なく淡紅色先は濃く本に微し青ミあり花の本に帯をなすなり」とある。

定信は著書『退閑雑記』の「わが浴恩園の事をしるす」で、蓮の花について、「大君より賜りしはちすを此の池へ移しうえぬ」記している。大君よりとは、第11代将軍家斉で、家斉より江戸城で咲いていた蓮を賜っている。

星野文良が描いた「浴恩園真景図巻」(天理大学付属図書館蔵)には、浴恩園のほぼ中央に賜山があり、その麓の「たまもの池」(賜池)には、白の蓮が咲いている図がある。来歴は不明。「賜白蓮」、「賜紅蓮」とも現在は絶えて伝わっていない。図版は星野文良筆「清香画譜」より、右が「賜白蓮」、左が「賜紅蓮」。

賜蓮紅白

 

 

 

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