蓮の花を咲かせる方法については1年前の2013年4月15日「蓮の豆知識―実生から花蓮をそだてる」と言う記事があります。
昨年の記事では「葉が2、3枚出たら植えつける」と書かれていますが、発芽して日をおかずに植えつけたらどうなるかしら?と思い挑戦してみました。
種を水に入れ、底に沈んだものだけを使います。水に浮かんでいるものは未成熟なので発芽しません。
4月29日にニッパーで種の平らな部分を切り取り、ガラスコップに水を入れ日の当る窓辺に置いて5日目から発芽が始まりました。
この写真は水に入れてから8日目の状態です。
同じコップに入れましたが、種によって発芽状況に差があります。
蓮の種の殻は非常に硬いので、発芽を促すために、ニッパー、ペンチ、花鋏、やすりなどで傷をつけます。丸くて滑りやすいのでくれぐれも注意してください。
実生用の土は荒木田土7黒土3の混合にしてみました。まだ幼い芽なので肥料は入れません。土の表面から5~6㎝位中に、そっと沈めました。水を張り、日当たりの良いところに置きます。
春に種蓮根を植えつけると夏には花が咲きますが、実生の場合は今夏は咲かないこともあるようです。来春、掘りだして良い種蓮根が出来ていたら植えつけ直せば、夏には咲くでしょう。この実生の鉢、どうなるでしょうか?ちょっと楽しみです。
実生の場合は親と同じ色、姿の花が咲くとは限りませんが、種から花を咲かせる達成感があります。品種名にこだわらなければ、挑戦してみてください。