大和錦(やまとにしき)

紅、一重、碗蓮・茶碗蓮。定信の『池のにしき』には、7月2日、「大如図、如此小蓮満開せずして落下す、ゆえに中開くを真写す」とあり、『本草図譜』には、「白川公の蓮譜の図茶碗蓮の類にして花小く淡紅色実も小にして房中に4、5類を結へり」とある。大和錦は残念であるが今日伝わっていません。

碗蓮について、伊藤伊兵衛(1669~1757?)は、日本最初の園芸書である、『花壇地錦抄』(元禄8年 1695年)で、「小蓮花 小りん 葉ハ水あふいのごとくあいらしき花葉なり」と記していて、江戸時代の初期に碗蓮がすでに育成されていたことが確認されている。しかし、日本古来のものか、渡来のものか、詳細は全く不明である。蓮愛好家の間では、碗蓮、茶碗蓮の人気が高く、中国での品種開発は盛んで、約200品種ほど作出されています。中国の大都市には、花蓮公園があり碗蓮コーナーがあります。なお、今日の品種分類では、碗蓮と茶碗蓮(小型種)を区別しています。碗蓮は花の直径が10センチ以下、花茎の高さ30センチ以下です。花径が10~15センチ位のものを茶碗蓮(小型種)と呼んでいます。

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