山刀伐ハス園(ナタギリ)
山形県環境学習支援団体「翁塾」が運営。
所在地:山形県尾花沢市大字押切1番地 。
山刀伐峠の尾花沢側には稲作風景が広がるが、一部の休耕田を環境保全目的として蓮が植えられた。 品種別に田圃が分けられ、6品種+1品種(地元にあった蓮、品種名は不明)。
↑「蜀紅蓮」(しょっこうれん)紅色が濃い中型種。開花1日目。
↑ 開花2日目。
↑「蜀紅蓮」群生。多くの花が散り、果托になっていたが、どれも赤紫色。
初秋の蓮田の光景がひろがり、美しい。
↑「ペリーズ・ジャイアントサンバースト」大型種。
キバナバスとアジアの白いハスの交雑種。キバナバスの系統は、日本では栽培しにくく、花数も少ないが、この品種は大輪の淡いクリーム色の花が次々と開花する。
「ペリーズ・ジャイアントサンバースト」の群生。蕾もまだ立ちあがっている。
↑「小舞妃」(しょうまいひ)小型種。
「小舞妃」2日目。もう少し早い時期なら群生が見られたようだ。
「クリスタル・ビューティ」(中国名・冰嬌)
中国・武漢植物園で自然交配された品種。なかなか増えない、とは担当の方の話だが、来年の群生を楽しみに待ちましょう。
この他に「喜上眉梢」(きじょうびしょう)という小型種があります。うっかり確認せず撮りましたので、いずれ掲載いたします。
余談1。
山刀伐峠は、芭蕉が弟子の曾良とともに最上町側から尾花沢側に出るために越えた峠。 『奥の細道』に、難所として登場します。
余談2。
山刀伐(なたぎり)は、作業に使用する頭巾のようなもので、この地方の言葉。
峠の形が片側は切り立ち、反対側がなだらかな様子を、この被り物に見立てたそうです。お願いすれば、ガイドさんがこのような昔の服装で案内してくださる由。
写真はg00ブログ「山小屋だより」に掲載されていたもので、作者が分からないまま使わせていただきました。ご連絡いただければ助かります。(塩沢記)