江源日記

『江源日記』

滋賀県守山市の田中家には、応長元年1311ー天文23年(1554)までの六角佐々木家の歴史を記録した日記『江源日記』がある。この日記は江戸時代に田中家の先祖が筆写したもので、原本は誰が所有していたかは不明です。

この日記の「巻六下」に「妙蓮」(花托のない花弁だけの花)のことが、次のように記されています。

応永13年(1406)7月、田中左衛門尉頼久、9顆駢蔕蓮(妙蓮)ヲ献上ス。満高珍華ナリトテ、北山殿ヘ献セラル。道義公(足利義満)珍華ナリト賞セラレ、古記ヲ考シメ玉フニ(後略)とあり、十六代当主の田中頼久が、前将軍足利義満に珍しい品種の蓮の花が咲いたので、「妙蓮」を献上したことが記されている。

妙蓮はいつ中国から将来されたかは不明であるが、品種が同定出来る、わが国最初の花蓮である。以来、今日まで伝承されている蓮です。

江源日記

 

 

 

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