湘妃蓮(しょうひれん)

湘妃蓮      白蓮 八重 大型

岩崎灌園筆の『本草図譜』には「自園の物の図、花形芍薬に似て白色に微し青ミあり」とある。灌園は幕府より現在の文京区に土地をかりて、草花を育てているので、そこで咲いたものと思われます。「湘妃蓮」は、『池のにしき』や『清香画譜』に載っていないので、灌園が独自に入手して育てたものと想像しています。図版は他には、『花蓮図譜』(武田薬品杏雨書屋蔵)にも載っています。

中国には、「湘妃」に関する次の伝説があります。「湘妃 尭の娘で、舜の妃となった娥皇と女英が、舜の死を嘆き悲しんで、湘水に身を投げて、女神となったという」。中国からの輸入品種か。それとも在来品種に灌園が伝説の名前をつけたものかは不明です。現在は伝わっていない。図は『本草図譜』に載る「湘妃蓮」。

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