蓮の花の各部 6 、「葉茎」、「花茎」

蓮の「葉茎」・「花茎」は、地下茎(レンコンと呼ばれているのは、蓮に根ではなく蓮の地下茎です)の節から生え、茎の途中には節(ふし)がなくまっすぐに成長します。地下茎は伸長しながら節を作り、その節から最初に出てくるのは「葉茎」で、この葉は浮葉となり水面上に浮きます。これを何度か繰り返すと、今度は水面から抽出する「巻葉」が出てきて、やがて丸い大きな立葉になります。これも何度か繰り返すと、続いて節から「花茎」が出てきます。茎の中は通気孔が通っていて、地上と地下茎でガス交換が行われます。また、通気孔の周りには、水分や栄養分を送る維管束(いかんそく)が通じていて、茎を折ると、維管束から非常に細い白い糸のような繊維が出てきます。これを撚って糸にしたものが藕絲です。これを織ったものが藕絲織です。藕絲は40キロの茎からわずか2~3グラムほどしか取れません。根気のいる仕事です。藕絲織が盛んなのは、ミヤンマー国のインレイ湖で、世界から注目されています。ここの藕絲で着物をあつらえた日本人がいます。藕絲織の反物は、絹や紙子(和紙で織っ反物)のたんものより軽いです。蓮の花を愛した原三渓の横浜の三渓園には、茶室の天井や飾り戸を蓮の茎で用いています。また、蓮の茎の繊維で漉いた紙を「蓮紙」を町田市の「大賀藕絲館」で作っています。茎には沢山の刺があります。図は茎を折って蓮絲が出てきたところ(左)と茎の刺(右)。

茎とげ

 

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