日別アーカイブ: 2013年3月14日

万病の薬として将来された蓮  遠藤證圓

ひらいた ひらいた 何の花がひらいた

レンゲの花がひらいた ひらいたと思ったら

いつのまにか つぼんだ

小さいころに、だれに教わることもなく聞き覚えて、よく唱った歌である。ここにいう「レンゲ」がレンゲ草「ゲンゲ」ではなく、蓮の花であることに気づいている人は、意外と少ないようだ。

蓮は夏の花の王者といわれ、近ごろは生け花の素材や趣味の園芸として、楽しむ人も増えてきたようだが、まだおおかたの人に、お盆や葬式の花と思われているには、仕方ないのであろうか。それはともかく、早朝の澄みきった空気の中に、ふくいくとした香りを漂わせながら露をたたえて開いた花の容姿は、独特の風格を持っている。

唐招提寺が蓮の寺として親しまれているのは、開山鑑真和上が中国のかたということと、蓮の多くが中国から渡来したものというイメージが、二重写しになってのことだろう。以下省略。『風月同天』(1991年 毎日新聞刊)より。『風月同天』所蔵しているのですが、見つかり次第、表紙を添付します。

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