月別アーカイブ: 2013年4月

藤壺蓮(ふじつぼれん)

藤壺蓮(ふじつぼれん) 一重 紅蓮 大型。(鷹司家藤壷蓮、藤壷蓮鷹司新出)の別名あり。

『池のにしきに』には、8月3日写す。「鷹司家新花」とあり、花の説明は「満開する処、先日の花に比すれハ大所にして房もたかふ故に、ここに略写。 尤二重花色、先日にかかへつかハらす。只し旧様・新様ニて花たかふものあり、初にしるす、大蓮新様の分ハ房尋常ニて花弁聊たかふことあるかことし」の、詳しい書き込みがある。

藤壷蓮は、公家である「鷹司家」で、交配か交雑でできた種(実)の、実生から作出した紅の大型の新品種です。鷹司准后家御園池蓮品目には、図はありませんが、紅蓮が13品種、白蓮が15品種、絞(爪)蓮が10品種、載っています。図は定信自筆の『池のにしき』に載る藤壺蓮です。

DSCN8661

 

 

 

 

カテゴリー: 花蓮図鑑 | 藤壺蓮(ふじつぼれん) はコメントを受け付けていません。

蓮文様の風呂敷

ありそうで、なかなか入手できないのが、蓮文様の風呂敷です。今日では、紙袋やビニール袋が簡単に入手できるので、風呂敷を使用する機会などほとんどないのも原因の一つと思われます。蓮文様の「てぬぐい」は、年に一枚か二枚くらいは、コレクションに収まるのですが風呂敷はほとんど入手不可である。本品は今回の写真展のおり、友人がお祝いに持参したものです。

DSCN8664

カテゴリー: 蓮コレクション | 蓮文様の風呂敷 はコメントを受け付けていません。

綴織(つづれおり)「蓮華弥勒菩薩」特別展

「MOHO MUSEUM」(滋賀県信楽町 電話0748-82-3411)で、5月6日(月)まで開催されています。

副題に「ミクロ  甦る    織物となった古代オリエントの魂」とあります。綴織の弥勒菩薩は、「MIHO MUSEUM」が、企画して、愛知県立芸術大学にある復元作品をベースに、綴織のために原画の制作を依頼して織りあげたものです。同図は、法隆寺金堂を飾っていた壁画の代表作である、「半跏思惟弥勒菩薩」ですが、1949年修復中に焼失しましたが、幸いなことに沢山の模写が残されています。今回の制作には、CG技術なども駆使して剥離した箇所を補正し、破損のあった顔などに新たな表現を加える一方、壁画や画像の毛経年を<時>として再現し、6000色の糸を駆使して織りあげたもののようです。

秋季の11月19日(火)から12月1日(日)にも、同展が開催されます。

DSCN8658

 

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 綴織(つづれおり)「蓮華弥勒菩薩」特別展 はコメントを受け付けていません。

「蓮」    豊島与志雄 <とよしま よしお> 

 豊島与志雄 <とよしま よしお、 1895年(明治23年)-1955年(昭和30年) 小説家、翻訳家、仏文学者>。

 私は蓮が好きである。泥池の中から真直に一茎を伸ばして、その頂に一つ葉や花や実をつける。その独特の風情もよい。また、単に花からばかりでなく、葉や実や根などからまでも、仄かに漂い出してくる。あの清い素純な香もよい。その形、その香、そして泥土と水、凡てに原始的な幽玄な趣きがある。

 田舎の子供達は、真白な蓮の根をぼきりと折って、中は通ってる八つの穴に何がはいっているかと、好奇の眼を見張りながら、いつまでもじっと覗き込む。または葉の茎を折り取って、それを更に幾つにも小さく折って、折られた茎が細い糸でつながってゆくのを、面白そうにぶら下げて眺める。それにも倦きると、小川の清い水を葉の中にすくい込み、鮒や鯰の子を捕まえてきて、その中に泳がせて楽しむ。或いはまた、大きな花を取ってきて、その真っ白の花弁を一つ一つむしり取り、黄色い雄しべ、雌しべを中にのせ、宝を積んだ舟として、橋の上から川の中に、幾つも幾つも流し浮かべる。(以下略)『豊島与志雄著作集 第6巻』(1967年 未来社)より。

カテゴリー: I love lotus | 「蓮」    豊島与志雄 <とよしま よしお>  はコメントを受け付けていません。

蓮の糸(蓮絲 はすいと・藕絲 ぐうし)

蓮の茎から糸が取れるのをご存知しようか。かなり根気のいることですが、取れます。花茎、葉茎を折って引き延ばすと、茎の穴から糸状の繊維が出てきます。これは茎の維管束の導管についている繊維です。それを丹念に取って、紡いだものが蓮絲(藕絲)です。町田市の大賀藕絲館で採取していますが、40キロクラムの茎から、わずか2グラムくらいしか取れないようです。大賀藕絲館では、縦糸に絹糸を使い、横糸に蓮絲を使用して蓮絲織りを織っています。

ミヤンマーのインレイ湖では、蓮絲の採取が盛んで、ここでは縦糸も横糸も蓮絲を使用した製品が作られています。また、ここから蓮絲を仕入れ、日本独特の紡ぎ方で糸を紡ぎ、縦糸も横糸も蓮絲の着物と帯を作った方がいます。絹糸や紙子の製品より軽く丈夫とのことです。図は茎を折って伸ばしたところ。

蓮の糸

 

 

 

カテゴリー: 蓮の豆知識 | 蓮の糸(蓮絲 はすいと・藕絲 ぐうし) はコメントを受け付けていません。

『世界の花蓮図鑑』刊行記念写真展・著者対談

今日まで開催中の写真展を記念して、東京・京橋エトワール画廊主催の著者対談が京橋区民会館で行われました。池上正治氏(蓮文化研究会・理事)と三浦功大・当学会会長の対談は、「蓮との出会い」「馴れ初め」から始まり、「この一花・群生」「花蓮を訪ねて幾千里―日本(今回は東北7県)・中国・韓国・シベリア・アメリカ」「花蓮とは?蓮を殖やすには?蓮の葉と水玉」など、写真パネルとともに進められ、蓮の話をしたら止まらない二人の対談は、60人近い会場が時に笑いにつつまれ、ノンストップの2時間でした。
掲載写真の中、2番目は池上氏の「この一花・東湖春暁(とうこしゅんぎょう)」、3枚目は三浦会長「この一花・巨椋の輝(おぐらのかがやき)」。

2013427三浦池上両氏対談2013427三浦池上両氏対談22013427三浦池上両氏対談1

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 『世界の花蓮図鑑』刊行記念写真展・著者対談 はコメントを受け付けていません。

4月22日の蓮田

町田市・大賀藕絲館(おおがぐうしかん)の蓮田に行ってきました。例年にくらべ、水面から顔をだしている幼葉は2,3しか見られませんでした。もう4月下旬なのに関東地方は朝晩の冷え込みが強く、今年は遅いようです。
水が張られた田では鴨の番いがのんびりと泳いでいます。蓮にとって鴨は芽を食べるので天敵なのですが、この光景を見るのが楽しみでもあります。もうミズスマシがツイッツイッと水面をすべっていました。草取りをしてこれから水を入れる田もあり、蓮田の春は忙しくなります。

2013蓮田22013422幼葉

 2013422鴨

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 4月22日の蓮田 はコメントを受け付けていません。

蓮に蛙の香炉

鋳鉄の香炉。高さ38㎝。
奈良の骨董屋さんで見つけた、という友人からの頂き物。水辺の植物なので蓮に蛙はつきものです。最近見たのが蓮に蛙の香合で、広間や煎茶席で飾られるものようです。蓮文化研究家で当会会長・三浦功大の話によれば、蓮田で雨蛙がよく見られるのは6月頃だそうです。
蓮に蛙香炉

カテゴリー: 蓮コレクション | 蓮に蛙の香炉 はコメントを受け付けていません。

能 「當麻」を見てきました。

昨日、4月21日(日)、東中野にあります、梅若能楽堂で「梅若会能定式能」が開催され、奈良・當麻寺に伝わる蓮糸で曼荼羅を織ったという中将姫で知られる、「當麻」が上演されるので見てきました。長い間見たいと思っていましたが、チャンスがなかったので、今日になりました。

役者は、前シテ(老尼<化身>)梅若長左衛門。後シテ(中将姫の霊)中山迓晶、その他の配役で上演されました。物語は前半(省略)、後半からなり、後半は頭上に蓮の花の冠をつけた中将姫が登場して、当麻曼荼羅を織るような舞をゆったりとした早舞を演じた、後シテ(中山迓晶)の素晴らしい舞いでした。要所要所で流れる、横笛の音色がとても良かったです。

日ごろ、「能」を見る機会がほとんどありませんでしたので、蓮のおかげで「能」を見る機会に恵まれました。写真撮影が禁止でしたので画像をお見せできないのが残念です。2時間の上演でした。

DSCN8644

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 能 「當麻」を見てきました。 はコメントを受け付けていません。

蓮の葉模様のコーヒーカップ

 バリ島中西部にあるタバナン村で作られているタバナン焼きのコーヒーカップ。
蓮の葉模様のソーサーと、カップは葉がぐるりと取り巻いているように作られています。
バリ島に行った人からのお土産ですが、最近日本でタバナン焼きの皿、鉢などを見つけました。手作りなので、葉脈の描き方など微妙に違いがあり、それがまた味があります。

タバナン焼きカップ1タバナン焼きカップ2

カテゴリー: 蓮コレクション | 蓮の葉模様のコーヒーカップ はコメントを受け付けていません。