日別アーカイブ: 2013年4月30日

藤壺蓮(ふじつぼれん)

藤壺蓮(ふじつぼれん) 一重 紅蓮 大型。(鷹司家藤壷蓮、藤壷蓮鷹司新出)の別名あり。

『池のにしきに』には、8月3日写す。「鷹司家新花」とあり、花の説明は「満開する処、先日の花に比すれハ大所にして房もたかふ故に、ここに略写。 尤二重花色、先日にかかへつかハらす。只し旧様・新様ニて花たかふものあり、初にしるす、大蓮新様の分ハ房尋常ニて花弁聊たかふことあるかことし」の、詳しい書き込みがある。

藤壷蓮は、公家である「鷹司家」で、交配か交雑でできた種(実)の、実生から作出した紅の大型の新品種です。鷹司准后家御園池蓮品目には、図はありませんが、紅蓮が13品種、白蓮が15品種、絞(爪)蓮が10品種、載っています。図は定信自筆の『池のにしき』に載る藤壺蓮です。

DSCN8661

 

 

 

 

カテゴリー: 花蓮図鑑 | 藤壺蓮(ふじつぼれん) はコメントを受け付けていません。

蓮文様の風呂敷

ありそうで、なかなか入手できないのが、蓮文様の風呂敷です。今日では、紙袋やビニール袋が簡単に入手できるので、風呂敷を使用する機会などほとんどないのも原因の一つと思われます。蓮文様の「てぬぐい」は、年に一枚か二枚くらいは、コレクションに収まるのですが風呂敷はほとんど入手不可である。本品は今回の写真展のおり、友人がお祝いに持参したものです。

DSCN8664

カテゴリー: 蓮コレクション | 蓮文様の風呂敷 はコメントを受け付けていません。

綴織(つづれおり)「蓮華弥勒菩薩」特別展

「MOHO MUSEUM」(滋賀県信楽町 電話0748-82-3411)で、5月6日(月)まで開催されています。

副題に「ミクロ  甦る    織物となった古代オリエントの魂」とあります。綴織の弥勒菩薩は、「MIHO MUSEUM」が、企画して、愛知県立芸術大学にある復元作品をベースに、綴織のために原画の制作を依頼して織りあげたものです。同図は、法隆寺金堂を飾っていた壁画の代表作である、「半跏思惟弥勒菩薩」ですが、1949年修復中に焼失しましたが、幸いなことに沢山の模写が残されています。今回の制作には、CG技術なども駆使して剥離した箇所を補正し、破損のあった顔などに新たな表現を加える一方、壁画や画像の毛経年を<時>として再現し、6000色の糸を駆使して織りあげたもののようです。

秋季の11月19日(火)から12月1日(日)にも、同展が開催されます。

DSCN8658

 

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 綴織(つづれおり)「蓮華弥勒菩薩」特別展 はコメントを受け付けていません。

「蓮」    豊島与志雄 <とよしま よしお> 

 豊島与志雄 <とよしま よしお、 1895年(明治23年)-1955年(昭和30年) 小説家、翻訳家、仏文学者>。

 私は蓮が好きである。泥池の中から真直に一茎を伸ばして、その頂に一つ葉や花や実をつける。その独特の風情もよい。また、単に花からばかりでなく、葉や実や根などからまでも、仄かに漂い出してくる。あの清い素純な香もよい。その形、その香、そして泥土と水、凡てに原始的な幽玄な趣きがある。

 田舎の子供達は、真白な蓮の根をぼきりと折って、中は通ってる八つの穴に何がはいっているかと、好奇の眼を見張りながら、いつまでもじっと覗き込む。または葉の茎を折り取って、それを更に幾つにも小さく折って、折られた茎が細い糸でつながってゆくのを、面白そうにぶら下げて眺める。それにも倦きると、小川の清い水を葉の中にすくい込み、鮒や鯰の子を捕まえてきて、その中に泳がせて楽しむ。或いはまた、大きな花を取ってきて、その真っ白の花弁を一つ一つむしり取り、黄色い雄しべ、雌しべを中にのせ、宝を積んだ舟として、橋の上から川の中に、幾つも幾つも流し浮かべる。(以下略)『豊島与志雄著作集 第6巻』(1967年 未来社)より。

カテゴリー: I love lotus | 「蓮」    豊島与志雄 <とよしま よしお>  はコメントを受け付けていません。

蓮の糸(蓮絲 はすいと・藕絲 ぐうし)

蓮の茎から糸が取れるのをご存知しようか。かなり根気のいることですが、取れます。花茎、葉茎を折って引き延ばすと、茎の穴から糸状の繊維が出てきます。これは茎の維管束の導管についている繊維です。それを丹念に取って、紡いだものが蓮絲(藕絲)です。町田市の大賀藕絲館で採取していますが、40キロクラムの茎から、わずか2グラムくらいしか取れないようです。大賀藕絲館では、縦糸に絹糸を使い、横糸に蓮絲を使用して蓮絲織りを織っています。

ミヤンマーのインレイ湖では、蓮絲の採取が盛んで、ここでは縦糸も横糸も蓮絲を使用した製品が作られています。また、ここから蓮絲を仕入れ、日本独特の紡ぎ方で糸を紡ぎ、縦糸も横糸も蓮絲の着物と帯を作った方がいます。絹糸や紙子の製品より軽く丈夫とのことです。図は茎を折って伸ばしたところ。

蓮の糸

 

 

 

カテゴリー: 蓮の豆知識 | 蓮の糸(蓮絲 はすいと・藕絲 ぐうし) はコメントを受け付けていません。