日別アーカイブ: 2013年6月14日

蓮コレクションは、2週間ほど絵葉書を掲載します

第一回は美術院第8回に出品した、横山大観の「紅蓮」です。残念ながら、この作品は関東大震災で焼失して、伝わっていません。

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「ロータスの環」   松山俊太郎  (インド学者 1930年生まれ~ )

植物学では、ハスは Nelumbo、スイレンはNymphaea、オニバスはEuryale、オオオニバスは、Victoriaで、ともにスイレン科の水草であるとはいえ、属を異にしている。ところが、文化史からすればハスとスイレンは、しばしば、混同されてきたばかりか、エジプトのスイレンの象徴的意義はインド以東ではハスに受け継がれている。

 したがって、宗教や芸術を論ずる場合には、ハス~スイレンを一体と扱うことが必要なのであるが、中国や日本には、両者をまとめて呼ぶ言葉がない。インドでは、パドマという語をハス~スイレンの総称としうるが、本来は<紅いハス>であるうえに、パドマでは多くの日本人に通じない。だから、ロータスという国際語を使用したのである。

 こうして、ハス~スイレンをロータスとしてまとめると、ロータスは、アフリカをはじめヨ-ロッパ<ハス、スイレン>、アジア<ハス、スイレン>、オーストラリア<ハス>、北アメリカ<アメリカキバナハス、スイレン>、南アメリカ<オオオニバス>、と、六の大陸に自生することになる。

 水と温度をととのえれば、どこでもハス~スイレン~オオオニバスを楽しめるので、このロータスを、人類の連帯と平和と繁栄のシンボルにしたいものである。

だが、これまでの歴史におけるロータスは、西はエジプトから東は日本までのいくつかの文明で、特色ある文明で、特色ある精華を連ねたにすぎない。ただし、東へ行くほど、西でのロータス文化を順次受け入れたので、いまのところ、日本が重層の極限となっている。(以下、エジプト、ギリシャ、インド、中国、韓国、日本、アメリカの蓮の解説と続くが略)、、引用『FRONT』(水の文化情報誌)、1997年6月号より抜粋。

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錦蘂蓮(きんずいれん)

紅蓮、八重、中型種。

錦蘂蓮は定信の『池のにしき』には、載っていず、星野文良の『清香画譜』には、図版が載っている。岩崎灌園の『本草図譜』には、「花形形色供に前条(紅碧台蓮 筆者注)と同じく唯実常のごとし。花弁外は大に中細く白色にして弁の先淡色なり」とある。

我が国最初の園芸書である、伊藤伊衛の『花壇地錦抄』(元禄8年、1695年)の、「水草のるい」の項に、「錦蘂蓮 唐れんなり花うす紅にて金色の筋あり」とある。江戸時代初期には、中国から観賞用の花蓮が輸入されていたことが分かる。錦蘂蓮は「妙蓮」の次に品種名がわかる蓮と思われる。江戸時代より今日まで伝わっている貴重な園芸品種である。 図版は、『本草図譜』より。

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