月別アーカイブ: 2013年9月

三浦功大さんの仕事『蓮の話』2号1997.6

1年後に発行された2号は182ページ。表紙は原始蓮の突然種(19968月22日埼玉県行田市古代蓮の里にて)撮影・三浦功大。見返し―滋賀県守山市・近江妙蓮公園大日堂の欄間・森真一作。扉―散華・杉ゆり。目次。綴じ込み―蓮の花の咲き方―撮影・三浦功大(1995年8月5日―8日 京都府久御山町東一口にて)。
綴じ込みカラ―は、「蓮の花は4日の命」を定点観測した連続写真で、開花初日は4時間30分、二日目9時間30分、三日目9時間30分、四日目8時間30分にわたり撮っている。早朝は涼しいが9時を過ぎると半端ではない暑さが増す。53歳の時の仕事。

蓮の話2号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『蓮の話』2号見返し

 

『蓮の話』2号目次_

 

『蓮の話』2号綴じ込みカラー_

 

編集後記より
<今回中国より三人の先生方から玉稿をいただきました。中国仏教と蓮の研究の第一人者であられる陳明松先生と、第1号に続いて武漢植物園の王其超・張行言先生。新彊ウイグル自治区出身で東京大学で歴史を勉強中のトホティ・モザト氏からは日本語とウイグル語の原稿いただきました。ウイグルに蓮が咲くなどと想像していませんでしたので驚きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 三浦功大さんの仕事『蓮の話』2号1997.6 はコメントを受け付けていません。

三浦功大さんの仕事『蓮の話』

『蓮の話』は、第一号とは銘打っていない。「1996年夏」となっている。これが蓮について三浦さんが編集した最初のまとまったものである。A5版122ページ。カラ―4ページ。表紙写真・(「巨椋輝」)三浦功大、題字・蓮謙一。見返し解説<「不忍池」小村雪岱画、邦枝完二著「おせん」昭和9年新小説社刊より>。1頁目「舞妃蓮」撮影・三浦功大。4ページ目まで蓮のカラー写真が続く。そして、目次の前に≪特別付録≫「蓮図逍遥」・「花蓮芬馥」が貼られているのだが、私が持っているものには無い。貼るスペースが提示されている白紙のみである。特別版のみ付録が貼られている。生前、三浦さんから見せてもらい、羨ましく思ったのを記憶している。三浦さんの造本にたいする美意識は、この1300円の冊子にも表れている。そのことについては別の機会に譲ることにして、目次を拡大してご覧いただきたい。蓮についての寄稿内容が今読んでも興味深いテーマが並んでいる。ちなみにこの冊子は4号まで刊行された。次回は2号を掲載予定。「編集後記」の一部を写真下に引用しました。

『蓮の話』1号1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『蓮の話』1996年夏見返し1

 

『蓮の話』1996年夏目次1S

 

○ささやかな小冊子を出します。発行意図はきわめて明瞭。ハスについての思いを自由に書いていただく事、そして夏の早朝馥郁と香気を漂わせて開く、夏の太宗の花をもっと、皆さんに鑑賞、育成していただきたいと思うからです。(後略)

 

 

 

 

 

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 三浦功大さんの仕事『蓮の話』 はコメントを受け付けていません。

新蓮根掘り

浜名湖のすぐ傍で昭和22年から続いている食蓮栽培の「竹芳」さんの新蓮根掘りを見せていただいた。ここは元養鰻池だったそうで、下から砂利、砂、土という蓮栽培としては珍しい地質だ。蓮根の種類は備中系。新蓮根は地域によっても異なるが、ここでは8月中旬から9月初旬あたりまで。色白で節間が長く、シャキシャキして甘味があるのが特徴。主に京都方面に出荷するため、関東ではお目にかからない。胴長スーツとゴム手袋で、水深60センチほどの浅めの場所で掘り上げが始まる。良い蓮根を手探りであたり、蓮根が埋まっている周囲の泥を高水圧のポンプで除く。するとふっと蓮根が浮き上がるのだそうだ。それを掘り出す。淡ーい黄色味を帯びた白さは、わずかに透き通っていて美しい。ずっしりと重く、「やご」と呼ばれる脇からでている小さい蓮根は、柔らかくて超美味だが、出荷はされない。表面の白さは時間とともに茶色くなるので、掘り上げてから2日以内に食べたほうが、味も落ちない、とのこと。節間が長く真っ直ぐなので、調理がしやすいため料亭などで使われる。箕に入れたのは掘り上げてから20時間後。

新蓮根掘り1-1

 

 

 

 

 

新蓮根掘り2-2

 

 

 

 

 

新蓮根掘り3-3

 

 
新蓮根掘り5S

 

 

 

 

新蓮根20時間後1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 蓮を味わう | 新蓮根掘り はコメントを受け付けていません。

三浦功大さんの仕事。「ご縁」

昨日(2013年9月8日)、浜名湖近くで蓮根栽培を生業としている竹村さんを訪れた。8月中頃から今頃までが新蓮根の出荷最盛期。竹村さんを紹介して下さったのは三浦功大さん。浜名湖へ一緒に行ったことはなかったが、東京では何度かお会いしている。病院へお見舞いにご一緒した時、「この人に色々教えてやって」と言ってくださった。生前、竹村さんを何度も訪れ、とりとめの無い話を何となくして帰ったという。新蓮根掘りを見せていただきながら、三浦さんの話を夕暮れまでした。

三浦さんが残した仕事のひとつに、蓮を中心に人の縁を繋げたことが挙げられる。亡くなったあとも、それは続いている。9月初めにも、山形県・尾花沢の方から、「象鼻杯のことを聞きたい」という連絡がきた。三浦さん亡きあとも、着実に蓮と人の縁が広がっている。三浦さんが望んだように。
*新蓮根掘りの様子は「蓮を味わう」で、ご覧ください。

新蓮根と竹村さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 三浦功大さんの仕事。「ご縁」 はコメントを受け付けていません。

訃報

去る8月17日、三浦功大・日本蓮学会会長は胃癌のため死去いたしました。71歳でした。闘病中も花蓮文化に対する情熱、研究欲は変わらず、講演、執筆、展覧会、諸団体との交流、都内および地方の観蓮などを最期まで続けておりました。出版に向け執筆中の原稿二冊分、膨大な蓮の写真データ、蓮に関する資料、独特の視点から集めた蒐集品などが残されております。慎んでご冥福をお祈りいたします。

花蓮文化を愛してやまない同好の皆様に「三浦功大さんの仕事」としてごく一部ですが、時折お伝えしてまいります。今後とも日本蓮学会をよろしくお願い申し上げます。

略歴
1942年 宮城県登米市生まれ。
東京写真短期大学卒業。広告会社を経て
1974年 フリー活動開始。
1990年    この頃から花蓮の撮影と花蓮文化の研究を始める。その後、「蓮文化研究会」設立メンバーの一人として活動。事務局長を務める。花蓮研究が盛んな中国との交流を深め、度々訪問。後、同会を退会。

2012年 町田市立博物館「蓮―LOTUS LAND」展の監修、寄稿、展示協力。
東京都緑化フェアーに於ける園芸文化協会主催「上野・不忍池と蓮」の監修
寄稿。日本蓮学会(任意学会)設立に伴い、会長に就任。
2013年 日本蓮学会ホームページへの記事掲載を精力的に開始。
4月『世界の花蓮図鑑』刊行記念写真展(日本橋・エトワール画廊)。
同展記念対談を共著の池上正治氏と2時間にわたり行う。
園芸文化協会主催「上野・寛永寺早朝観蓮会」にて「象鼻杯」を提案。
7月 静岡の花蓮栽培家3軒を訪問。
「蓮に蛙・写真展」(ギャラリー季の風)。

著書・共著・編著

1992年 『Jazz in Japan 1963-1974』(西田書店)。
1994年 『蓮の文華史』編著(かど創房)
1996年 『蓮の話 1996夏』編著(かど創房)
1997年 『蓮の話 2号』編著(かど創房)
1998年 『蓮の話 3号』編著(かど創房)
1999年 『蓮の話 4号』編著(かど創房)
2004年 『蓮への招待』著(西田書店)
2009年 『行田蓮』共著(アトリエ・ミウラ)
『蓮100の不思議』蓮文化研究会編著(出帆新社)
2012年 『世界の花蓮図鑑』共著(勉誠出版)

DSCN8752

 

 

 

 
三浦功大氏コレクション
「散華」

カテゴリー: 蓮関連ニュース | 訃報 はコメントを受け付けていません。